「出掛ける前夜は・・・」
夢見照 様
目覚ましのベルに、フランソワーズはうっすらと瞳を開けた。
AM5:00
何故、こんなに早くベルが鳴ったのか把握するのに少し時間が掛かる。
「・・今日からだったわね・・」
横に寝ているジョーを起こさないように」そっとベッドから抜け出す。そして、床に散らばった衣服を身に着けた。
昨夜の事・・・
リビングのソファに座ってミネラルウォーターを飲むフランソワーズを、ジョーは見つめていた。その視線に気付いてフランソワーズは首を傾げる。
「どうしたの、ジョー?」
「え・・? いや・・・なかなか色っぽいなと思って・・」
「え?!」
お風呂上りのほてった肌、乾ききっていない髪が項に張り付いて妙に艶かしい。
ジョーは素早く移動すると、フランソワーズの唇を奪った。
「!」
気の遠くなるような、ディープ・キス。
ジョーはようやく唇を離すと、フランソワーズに有無を言う間を与えず、抱き上げて自分の部屋へと入って行った。
ベッドに下ろし、手首を押さえてのしかかる。フランソワーズはムッとしてジョーを睨む。
「・・・どいて」
フランソワーズの言葉が聞こえている筈なのに、ジョーは何も言わず、ただフランソワーズを見下ろしていた。
「・・私・・・嫌だから・・」
「・・・」
「・・今夜は、そんな気分じゃないの! 嫌よ!!」
思わず声が大きくなる。しかし、相変わらずジョーは何も言わず、ただフランソワーズを見つめていた。
「・・・」
やがて、ジョーの暖かな視線をフランソワーズがわずかに逸らした時、そっと耳元に顔を寄せると、何かを囁き、そのまま首筋に唇を埋めていった。
首筋から肩へと唇の後を指がなぞり、指の後を唇がなぞる。
そして、フランソワーズの白い豊かな胸の上に綺麗なピンク色に色付く突起を唇で転がし、歯で優しく噛んだ。
「・・あ・・・ん」
右の胸の突起を唇で吸い上げ、左の胸を手でしばらく弄んだ後、そっと手を伸ばし秘部へ触れると、そこはすでに潤っていた。
ビクッとフランソワーズの身体がのけぞる。
「感じやすいんだね、フランソワーズ。もうこんなに濡れてる」
「・・意地・・わ・・る・・・あ・・・ん・・っ」
花芯に潜ませた指を2本に増やし、初めはゆっくりと・・次第に強く細かい振動を送った。
「ああ・・・あ・・ん・・っ・・」
クチュッ。
指を引き抜くと、ジョーは身体をずらし、フランソワーズの花芯に顔を近付けると花弁を下で上下になぞった。
「あ・・・ん・・・そ・・んな・・とこ・・」
ピチャピチャと、ジョーはわざといやらしい音を立ててフランソワーズの愛蜜を吸った。
「ジョー・・・だ・・め・・私・・わ・・た・・し・・」
「もっと感じて・・もっと乱れて・・・」
更に強く舌で敏感な部分を攻める。
「・・・も・・・う・・・!」
やがて―ジョーを押し退けようとしていたフランソワーズの手が、力無くジョーの髪からすべり落ちた。
ジョーは顔を上げると、愛しげにフランソワーズを見つめる。
「フランソワーズ・・僕もイキタイ・・」
呼吸の乱れたままのフランソワーズは、小さく頷いた。
「いいわ・・・きて・・」
軽くフランソワーズの唇にキスをすると、限界に達している自分自身をフランソワーズの花芯に押し当てる。
「う・・・ん・・っ」
腰を使って徐々に奥へと押し進める。
「あ・・・ああ・・」
「・・・いいよ・・フランソワーズ・・・最高だよ・・」
やがて、二人の身体が一つになった時、フランソワーズの口からは声にならない声が漏れ始めた。
「―!!」
そんなフランソワーズを腕で支えると、徐々に動きを激しくしていった。
「うっ・・・ああー!!」
フランソワーズの声と共に、ジョーは自分の思いのすべてをフランソワーズの中に満たし果てた。
ジョーは、シーツに広がるフランソワーズの乱れた髪を整えつつ、瞼に軽くキスをする。
「それにしても、拒否した割りに、なかなか燃えてくれたね」
「・・フフ。本気でだと思う?」
「いいや。でも、いつもより目が本気だったから」
フランソワーズは小さく笑う。
「フランソワーズ・・・頼みがあるんだけど・・」
「どうしたの? そんなにあらたまって・・」
「・・明日から、僕はしばらく遠征で出掛ける。で、その間、一人で寝る訳だよね」
「そうね・・」
「若い僕としては、非常に寂しいわけで・・。ここまで言えばわかるよね」
「・・えっ?・・ちょ・・と」
真剣な眼差しでジョーはフランソワーズを見つめていた。
「・・嘘・・で・・しょ。あ、明日早いんだし・・」
フランソワーズの声などお構いなしに、ジョーは逃げ腰のフランソワーズをベッドに押し倒した。
「ち・・ちょっと・・ジョー?! ストップ!!」
「もう遅いよ。僕はその気になっちゃた!!」
「まったく。その気になっただなんて・・最初からそのつもりだったくせに・・。
ジョー、起きて・・。時間だから・・ねえ」
「・・・」
まったく起きる気配がない。
フランソワーズは枕元に肘をつくと、床に座り込んだ。
「幸せな顔しちゃって・・」
頬を軽く突付きながら微笑む。
「う・・ん・・フランソワーズ・・好きだ・・よ」
微かに唇が動き、ジョーはそんな寝言を呟いた。
「ジョー・・そんなに私の事・・・え?」
嬉しいと思った次の瞬間。
「もうっっ!!」<BR>
叫ぶやいなや、ジョーの頭を横にあった枕で叩いた。
(男の生理現象。健康な証。それくらいわかってるけど・・寝かせてくれなかったくせに・・まだ元気なんだもん・・・。しかも私の事考えながら・・・はあ)
フランソワーズが心の中で溜息をついていると、ようやく降りかかった大きな衝撃に驚いて跳ね起きたジョーがキョトンとしてフランソワーズを見ていた。