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「Passionate Sex」
                                                                 あまね 様


 ギシ、と寝台が軋んだ。
仰向けになったフランソワーズの瞳に、ジョーの姿が映る。
視線が絡み合い口唇が重なった。口唇が触れるだけの口付けは、次第に互いの舌を絡ませ激しく求め合っていく。フランソワーズの紅い口唇からは熱を帯びた息が漏れる。
 彼女の舌に触れ自らのそれで彼女の前歯をなぞったジョーは、その感触に一瞬息が止まった気がした。柔らかな舌、白い歯、なんて小さいのだろう。
 長く激しい口付けにフランソワーズの理性はぼんやり薄れてゆき、瞳はとろん、と熱っぽい。その姿を確認したジョーは、白い胸の膨らみを味わうように手を円みに沿ってゆっくり滑らせる。柔らかく温かな膨らみに、手は吸い付いたように離れず時折僅かに食い込む指の動きにフランソワーズの体は、電気が走ったようにびくっ、と反応した。
 口付けからフランソワーズを解放すると彼女が、ふ、と息をつく間もなくジョーは口唇を片方の膨らみに這わせ始める。薄紅い花を所々に散らしながら、唇は先端を探り当て固くなったそれを舌先で転がした。
 吐息は荒く、声が洩れないように歯を食いしばる。自分でも恥ずかしくなってしまうような声を出すまいと、掌に爪が突き刺さる。しかし、焦らすような愛撫にはそんな羞恥心は役に立たなかった。ガチャリ、と何かが外れたように口唇から吐息と甘い喘ぎ声が洩れてゆく。
 「その声、僕は好きだよ」
 耳元でジョーがそっと囁いた。
 かあっ、と顔が熱くなる。が、そう言われると心のどこかで「嬉しい」と思ってしまうのだろう。無意識のうちに声は絶えることなく零れていった。どこか歌を歌っているようにも、聞こえた。それが知らず知らずのうちにジョーを昂ぶらせていることを、フランソワーズは知らない。
 彼女がはっきり自覚しているのはただひとつ。
 "愛する人と何の隔たりもなく触れ合っているのが、嬉しい"。
 この温もりをなしには、自分は生きてゆけない気がした。
「!!」
 皺を寄せたシーツの海で、フランソワーズの体か大きく跳ねた。
 膨らみの先端を弄んでいた舌が、今度は肋骨のあたりを撫でてゆき、同時に手は秘所へと滑り込んだ。
 溶けてしまうかと思うほど潤ったそこを指で何度もなぞるとジョーは、ほら、こんなに熱くなってる・・・僕の方が火傷してしまうかな、と言ってその指を何度も動かしながらクスリと笑った。
 そんな恥ずかしい事言わないで。そう口に出そうとしても、意識とは裏腹に出てくる声は言葉という形を成していない。神経を爛れさせる感触に身を縛られ言葉が断ち切られてしまったようだった。
 その感覚を辿り、行き着くところは、「快感」。駆け出したら昇りつめる他に術のない迷宮。
 もし途中で逆戻りでもしようものなら・・・多分無意識のうちに、求める言葉を零してしまうだろう。体が、そう叫んでいる。
 ジョーの愛撫は、優しいくせにどこか粘っこい。前へ進もうとする度に邪魔が入る迷宮の様に、行き着きたくてもそう容易にはできない、いや、させない。じれったくて身を捩じらせるフランソワーズの姿を、ジョーは楽しんでいるのだ。
 仔猫がミルクを舐めるように秘所に舌を這わせれば、濡れた唇がゆっくりと開いてゆき、
花粉に似た香りが溢れ出る。指は絶えず花芯を攻める。
 自分のそんな所に・・・。フランソワーズの「恥ずかしい」のパーセンテージが上がるほど、体はその分素直に反応し乱れてゆく。
 そしてジョーの欲望の箍が外れる音が、した。

 常夜灯だけが燈る部屋は、生ぬるい空気で満たされている。薄桃に色が付いているような、甘ったるい空気。
 二つの肉体が上になり下になっては溶け合い、時々激しいしぐさが交わされる。
 固く組まれた指と指。
 肌を伝って混ざり合う汗。
 突き上げる衝動に答える様に自然と揺れる腰。 
 抑えることなく、乱れるままに互いを貪りあう。
 重ねる肌の温もりが愛しく。
 フランソワーズがいるから自分は強くなれると、ジョーは思う。守ろうとする強さ。前を向いて歩いていく強さ。他の誰かにはないものを、彼女はくれる。もしも、フランソワーズがいなくなったのなら自分は、今よりも、もしかしたら昔よりも弱くなってしまうのかも知れない。そして心が砂漠のように乾ききってしまうのだろう。
 今の自分がいるのはジョーがいるからだと、フランソワーズは思う。抱きしめる腕の強さもその熱さも、心の中にいつもいて欲しいと思うのは彼だけと。自分は改造された身ではあるけれども、そうでなかったら彼に会えなかった。それが皮肉であっても、彼を愛した事を後悔はしていない。「僕と出会えて幸せ?」と訊かれたら、即答で頷ける自信があった。
 
 「愛してる」
 微かな囁き。
 寝台が、大きく軋んだ。